離床介助について

 みなさんは「起きる」ということを意識したことはありますか?

 様々な理由があると思いますが、特に意識することは少ないのではないかと思います。介護現場では「離床」と言うことが多いですが、利用者様にとって、この「離床する」ということは生活の質に大きく関わってきます。

 利用者様の中には持病や体力面の問題で長時間の離床が難しい人がいらっしゃいますが、介護や看護の職員など多職種で連携をして、日々の体調管理を行いながら、離床介助を行っています。「同じ席の人と話がしたい」「食堂の大きな画面でテレビが見たい」「起きて新聞や本を読みたい」など、利用者様の好きなことや、興味があることを把握して「起きることが楽しみになる」ような声掛けを行い、少しでも起きている時間が楽しいものになるよう、日々業務に当たっています。

 「起きる」ということは、その人らしく生活するための第1歩であると思います。「今日は起きて何をしようかな」。一人ひとりが意欲的に目的意識を持って過ごすことができれば嬉しく思います。