節分と恵方巻について

節分とは

元々、季節の節目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを言います。漢字の通り「季節の分け目」の日という意味です。

つまり、本来の意味を考えると、実は「節分」は年4回あるのですね。

今では2月が節分のイメージが強いですが、それは、旧暦では春から1年が始まるとされていたためと言われています。
「立春」の前日である2月の「春の節分」が大切と考えられているので、今では冬から春にかわる節目が現代では「節分」であるという認識が広まったそうです。

恵方巻の由来とは

節分で思い浮かべるのは「豆まき」。それとともに、「恵方巻」を食べるのも最近では習慣になっている人も多いと思います。

その「恵方巻」はどうやって生まれたのかご存じですか?

その年の縁起の良い方角「恵方」を向いて巻寿司を丸かぶりすると願い事がかない、福を招くとされるのが恵方巻です。
元々は関西から広まった風習とされており、その由来は定かではありませんが、大正時代~戦後にかけて大阪の花街で節分に行われていた行事から恵方巻が生まれた、とする説が有力と言われています。

当時、花街では商売人らが芸子たちと一緒にお座敷遊びをするときに、商売繁盛を願って巻寿司を食べていたそうです。
名前も恵方巻と言わずに「丸かぶり寿司」や「太巻き寿司」などと言われていたといいます。

その後、1980年代後半に大手コンビニチェーンが「恵方巻」という名前を付けて大々的にPRしたところ、全国に広まったとされています。

恵方巻の正しい食べ方

恵方巻には簡単な食べ方のルールがあります。

1.「丸かぶり」

恵方巻は元々、商売人たちが「丸かぶり」をすることで、1年の幸福や商売繁盛の運を一気にいただく、という意味合いがありました。
ですので、食べやすいようにカットすることもあるかと思いますが、「丸かぶり」するのが本来の食べ方なのです。

2.黙って食べる

会話することで運が逃げると考えられているため、恵方巻は食べきるまでしゃべらず食べます。

3.その年の恵方に向かって食べる

2024年の恵方は「東北東」。恵方に向かって丸かぶりすることで、1年の福を呼び込めるとされています。

正しい食べ方は上記になりますが、無理をせず食べやすい形態で安全に行事を楽しみましょう。

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